補助金副業支援協会【補助金受け取り説明会】

補助金副業支援協会は補助金受け取り説明会を通して、適切な補助金や助成金の情報を提供していきます

【財務管理】危険な状態のキャッシューフロー計算書の読み方

今回は危険な状態のキャッシュフロー計算書の読み方について説明します

 

体力減衰企業のケース

f:id:hojokinSBS:20210722022448p:plain

引用 中小機構


続いて体力減衰企業のケースです

営業活動が▲100万円

投資活動は+50万円となっており

フリーキャッシュフローは▲50万円となっています

財務活動では40万円しか調達できておらず

最終的にキャッシュは10万円減少しています

ここで注意すべきケースとしては

利益が出ているのに営業活動がマイナスとなっているような場合です

利益は出ているし10万円程度のキャッシュ件であれば問題ない

と感じてしまうかもしれませんが

営業活動がマイナスということは

売れない在庫や回収困難の売掛金を抱えている可能性が高く

資金繰り悪化に加え現場が荒れている可能性も考えられます

 

さらに換金ができる財産がなくなり

借入金調達にまで失敗するようなことになれば

資金ショートの危険性もありますので早急な改善策が必要となります

 

借入返済が困難なケース

f:id:hojokinSBS:20210722022534p:plain

引用 中小機構


最後に借入返済が困難なケースを見ていきましょう

営業活動が+100万円

投資活動は+20万円

そしてフリーキャッシュフロー+120万円となっていますが

財務活動で▲300万円の借金を返済したためにキャッシュは180万円減少しています

借入金はフリーキャッシュフローの範囲内でしか返せませんので

120万のフリーキャッシュフローでは300万円もの借入金を返済することはできません

 

しかもフリーキャッシュフローのうちに10万円は投資活動の換金化によって

生み出されたものであり

すでに換金化できる財産が存在しないと仮定すれば

来季以降の返済原資は営業活動の100万円だけとなりますので

どう考えても返済を続けるとはできません

 

このような場合連帯保証人を増やしたり

金利の高い借金に手を出してまで返済を続けようとする経営者がいますが

キャッシュフロー計算書を見れば

そもそも借金を返済できる状況にはないのですから返済額を減らすしかありません

 

具体的な方法としては

借り換えによって返済期間を長くし毎月の返済額を減額する方法がありますが

難易度は高いとも言えます

借り換えが難しいのであれば最終手段としてリスケジュールにより

返済額を減額、もしくは返済を猶予してもらう交渉に臨む必要があります