損益計算書をつけることによって、
売上に惑わされない粗利率が分かります。
それによって、無理な販売をしていないか?
売上ばかりを現場が見て、重要な利益を後回しにしていないか?
などの問題点が見えてきます。
食品部門においても売上が増加しながら粗利率は低下していますので
衣料部門と同様に原因を探る必要があります
その反面、
売上ではそうでもないが、
実際は利益に多大な貢献をしている商品が判明することもあります。
しかし、短絡的に粗利率を追い求めても、
継続して売上管理を見ていないと落とし穴にはまってしまいます。
実際ある会社では利益率の低い商品を排除し
利益率アップに成功していましたが
排除された商品を購入していた客の来店頻度、ついで買いが減ったことで
売上高利益額を落としてしまいました
特に資金繰りを重視するなら
利益率ではなく利益額を重視すべきです
区分会計
つまり管理会計を導入するメリットは
赤字、黒字、何の会社でも
気づかなかった問題点を見つけやすくなるという点にあります
事例 飲食店のケース
3店舗展開するある飲食店の事例ですが
黒字経営を続けていたということもあり部門別で管理することはありませんでした
しかし店舗別PLを導入したところ粗利率の低い店舗が見つかりました
早速調べてみると
オーダーミスによる配置、盛り付けが多めになるオーバーポーション
などによって原価が高くなっていたのです
そこでアートアルバイトの再教育やマニュアル厳守を徹底させ
コミュニケーションアップのための飲み会など
改善策を実施したところ粗利率も他店と同じレベルにまで回復するようになりました
最後に今回は区分会計として部門別をご紹介しましたが
- 商品別
- 顧客別
- 営業マン別など
利益改善につながる切り口を見つけることも重要だということも
覚えておいてください
損益計算書を読みこなし
経営基盤の安定につなげていってくださいね