借入金は利益の前借り
すなわち借入金は利益の前借りです
会社の借入金の総額は会社が将来稼がなければならない、
利益の前借りの総額と考えることができます
利益の前借りというイメージならわかりやすいのではないでしょうか
では、いつまでにその前借り分の利益を稼ぐ必要があるのでしょうか?
通常借入金には返済期間というものがあります
この返済期間が前借り分の利益を計上していく期間になります
具体的な例で見てみましょう
引用:中小機構
例えば
a 社に総額3000万円の借り入れがあり返済期限まで6年とします
その場合1年当たり平均利益3000万円割ることの6年は500万円が必要となるということです
支払利息は経費になりますが借入金の元本返済は経費と認められません
そのためこの場合の利益は税引き後の当期純利益ということになります
年間元本返済金額500万円
割ることの(1-35パーセント)で約770万円
税引前当期純利益には借入金を返済するだけで
最低でも年間770万円の利益は必要となります
ちなみにここでは説明を簡略化するために減価償却は考慮していません
それでは税引き後の利益が500万円以上でている場合、借入金の返済は可能でしょうか?
答えはそうとは限りません
どういうことでしょうか?
理由は借入金の返済は利益ではできないからです
借入金の返済ができるのは現金預金のみです
稼いだ利益が現金預金になっていない場合があります
そのため借入金の返済を考える際には
・第1段階として利益を出す
・第2段階として利益を現金預金で残す
という二段構えでの対応が必要となります
まとめ
借入は怖いというイメージがありますが、
「借入返済」までの道筋が描けていれば
生活に余裕を持ちながら事業を拡大していくことができます。
借入金の返済がうまくいっていないのはどの段階なのかを確認しましょう