経営者や起業家の中には、決算書を読み解くことで、いつ利益が出るのかを理解しようとする人が増えています。
その鍵となる要素が「損益分岐点」です。
今回は、損益分岐点について詳しく説明し、経営に役立つ情報をお伝えします。
損益分岐点とは?
まず、損益分岐点について基本から理解しましょう。
損益分岐点は、売上高と総費用が等しくなるポイントのことです。
これを超えると利益が生まれ、逆にその下回ると赤字になります。
具体的な例で説明しますと、商品をどれくらい売ると利益が出るのかや、
一定の利益を得るためには何個売らなければいけないのか、
といった情報を提供します。
損益計算書だけでは足りない情報
損益計算書を見れば、売上高や売上原価、
販売費、一般管理費などの金額が分かります。
しかし、これだけでは売上高が5割増えた場合に、
費用がどう変わり、
その結果利益がどう変わるかといった動態的な分析はできません。
このために損益分岐点の分析が必要になってきます。
固定費と変動費の理解
損益分岐点を分析する上で、固定費と変動費について理解することが重要です。
固定費は、会社の売上に関係なく一定額発生する費用であり、
家賃や人件費、減価償却費、保険料などが該当します。
一方、変動費は会社の売上に比例して発生する費用であり、
製造の売上原価や販売手数料、運送費などがこれに当たります。
限界利益の理解
限界利益とは、売上高から変動費のみを差し引いた利益のことを指します。
この利益がプラスであれば、売れば売るほど利益が増えることを示します。
損益分岐点の求め方
損益分岐点を求める際には、まず経費を固定費と変動費に分解し、
それぞれの限界利益を考慮に入れて計算します。
こうすることで、売上との関係性を理解することができます。
以上のポイントを押さえれば、自社の損益分岐点を把握し、
経営戦略に活かすことができます。
是非、実際の数字をもとに計算してみてください。
経営の成功に向けて、有益な情報を取り入れていきましょう!