前回、会計管理の基礎知識について書きましたが
今回は更に掘り進めて管理会計の導入方法とポイントについて書いていきます
会計管理の導入方法
管理会計で提供する会計情報の適時性と明瞭性です
管理会計を導入するにあたっては内容によっては
その情報作成および提供のスピードが求められ
経営者や管理者が適時に経営判断や意思決定ができる必要があります
また管理会計により提供される情報は
経営者や管理者にとって分かりやすく明瞭な内容が求められます
そのため場合によってはグラフや表を用いた情報を提供することも考えられます
管理会計とは
具体例を挙げると、
経営分析(安全性、収益性、生産性、成長性など)
原価計算(製品・店舗・個人別減価、損益計算など)
変動損益計算書(損益分岐点の分析)
キャッシュフロー分析・経常収支計算
予算管理・予実算管理
このような項目が管理会計となります。
管理会計を行っていれば、
月単位や週単位など社内ルールに従って経営状況を「見える化」できます。
管理会計の情報を具体的な施策にしっかり活用していくことで、
業務効率を上げたり的確な経営判断を行ったりすることが容易になるでしょう。
管理会計のメリット
管理会計によって、「何にいくらかかったのか」を科目ごとに確認し、
分析できるようになります。
ムダな支出があれば、すぐに削減のために対応策を講じることができるため、
その結果、コストを抑えられるようになるでしょう。
PDCAによる原価管理
Plan(計画):原価設定
Do(実行):実際の原価を計算
Check(評価):目標と実際に使った金額を比較
Action(改善):目標が未達であれば改善する
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非常に改善と見えるかが進む方法です。
管理会計の導入体制
次は管理会計の導入体制です
管理会計の導入を検討するためにはある程度の経営資源が必要となります
経営者がその範囲や情報の質をある程度決めた上で
- 誰が
- いつまでに
- 何を
を検討するのかといった体制を構築することが理想です
ただ中小企業においては経営資源も限られているため
外部の支援機関、専門家を積極的に活用しても良いでしょう
以上の導入ポイントを考慮しながら管理会計の導入を進めていきますが
当初は細部にこだわる必要はありません
あくまで管理会計は道具として活用していきましょう
それほど難しく考えず道具として割り切って良いということです
今回は管理会計の基本的な考え方および導入ポイントや
導入例といった実践的な内容をお伝えしました
企業の未来への道筋をつくっていきましょう